世の中にはいろいろな健康食があります。地方では当たり前に食べられている物が他県からすると凄い栄養素の高い食材として見直されることも多々あります。今回はその中でも北海道で以前から食されている黒千石大豆を紹介したいと思います。
北海道産、幻の黒千石大豆とは
見た目が黒い黒豆大豆の中でも極小粒の大豆です。普通の大豆よりも葉が多く日照時間を多く必要とするそうで、栽培が難しいとのこと。その栽培の難しさから1970年代には生産がストップし絶滅した品種とされていたそうです。ですが、スローフード(その土地の伝統的な食を見直そうとする取り組み)の流れから熱意のある人々がその黒千石大豆の復活させようという取り組みの結果、2001年(平成13年)に50粒の種子が見つかりました。そしてその中から28粒から発芽させることに成功しました。その後黒千石大豆の故郷である北海道での生産が再開。「幻」と言われる所以は個々にあります。その後、2004年(平成16年)に黒千石大豆の栄養価の高さが改めて見直され現在では黒千石大豆の栽培が活性化しています。また現在では健康ブームなどの影響もあり多くのマスコミからとりあげられる様になりました。
黒千石大豆は血管を若返らせる!?
血管は人体のインフラ。血管を健康に保つことは重要です。そして黒千石大豆はこの血管若返りに効果があると言われているんです。黒千石大豆に含まれるレシチンやサポニンには血中コレステロールを下げ中性脂肪を抑える働きがあります。また、黒千石大豆の黒い皮はアントシアニン(ポリフェノールの一種)が多く含まれており、レシチンやサポニンと、このアントシアニンとの相乗効果で、動脈硬化などの予防につながります。さらに、アントシアニンには抗酸化作用があります。近年の健康ブームで抗酸化作用という言葉は非常によく聞くようになりましたが、これには血管を若く保ち血液の流れを促進する働きがあります。血流が良くなるということは私達の体にとってとにかく良い事づくし!非常に大切ですので、いくつか紹介したいと思います。
血行促進による効果
・白血球の免疫機能が促進される
・筋肉の緊張を和らげ弾力性が向上
・関節の可動域が拡大
・新陳代謝が向上し皮膚の弾力性が向上
・頭部の血流が良くなると毛髪の育成を促します
・老廃物除去が活発になり疲労回復が早まる
・リンパの循環向上
血行促進による効果のごく一部ですが、人体にとって本当に重要なことなんです。美容に関心の高い女性にとっても重要な部分が多いと思います。また、黒千石大豆は大豆ですので、大豆といえばイソフラボン。このイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをし、ホルモンバランスを整えます。
まさに黒千石大豆は血管を若返らせ、体にとって良い事づくしの幻の大豆なのです。
黒千石大豆の食べ方
要は大豆なので私達が知っている通り様々なものに加工することができます。
黒千石ご飯・黒千石茶・カレー・納豆・きなこ...etc
クックパッドで”黒千石大豆”と検索してもたくさん出てきました。
リンクを張っておきます。
http://cookpad.com/search/黒千石大豆
レシピ投稿者はやっぱり北海道の方が多かったです。北海道の食材なので当然ですが(笑)
ちなみに黒千石事業協同組合の会長さん村井宣夫は毎日黒千石きな粉を味噌汁に入れて飲んでいるそうですが、血流がよくなり、血圧の数値が下がり、病院の医者が驚いているそうです。