地球人は火星に移住できるのか。
そして、今後、地球人は火星に移住していくことになるのか。
その第一弾として行われるプロジェクトmars one(マーズワン)計画をご存知だろうか。
このプロジェクトは選ばれた24名が実際に火星に行き、生活をするというものです。
このSF映画の様な火星移住計画プロジェクトは本当に進められていいます。
今回はそのマーズワン計画の全貌をmars one公式サイトを参考にご紹介したいと思います。
▼目次
【2011年】 マーズワンミッション計画
ミッションの計画・予算計画・タイムスケジュール計画等を行う。
現時点での科学技術で可能な範囲のミッションの為のベースラインの設計などを行う。
【2013年】 全世界から宇宙飛行士の募集
2013年4月に宇宙飛行士選定プログラムがニューヨーク・上海で記者会見で発表されました。
宇宙飛行士の選考はビデオ・アプリケーション及び個人面接これらに合格するとその後、
グループ課題でのシミュレーション選考で構成されます。
最終的に4人6チームの計24人が選ばれることになり、
本格的なトレーニングが始まります。
また、この期間に火星で居住するベースがテストの為に地球に建築されます。
【2017年】 選ばれた候補者のトレーニング開始
候補者の最初のチームを選択し、2026年のシャトル打ち上げまで一緒に長期間のミッションに対応出来るためチームの能力の育成を行います。
ローバー(火星探査機)の部品修理、居住地で食料を育てる為の学習などを行う。
各チームは火星ミッションに備え数ヶ月の訓練を行います。
【2020年】 火星移住計画の実証ミッションと通信衛星の打ち上げ
デモミッションによって火星移住計画が本当に可能なのかを実証します。
通信衛星は火星軌道に置かれ、起動されます。
この衛星によって24時間365日の地球~火星間の通信を確保します。
また、火星表面からの画像・ビデオ・データの中継を行うことを可能にします。
【2022年】ローバーと通信衛星を打ち上げ
※ローバーとは火星探査機のことです。
※人工衛星は2機目となります。
移住に最適な場所を見つけるために、ローバーを送ります。
幾つかの候補地にローバーを送り、土壌・太陽光・水の問題などをクリアした火星移住計画の最適な場所を見つけます。
居住場所が決定するとローバーは貨物を受け入れるための表面準備を行います。
太陽電池パネルを配置するための広大な領域を見つけ、体制を整えます。
第2の通信衛星によって1機ではカバーしきれない通信可能域を確保します。
【2024年】6つの貨物運搬ミッションが開始
2つの居住貨物・2つの生命維持装置が火星へ送られます。
この運搬は2025年には全ユニットがローバーからの信号によって火星に送られる予定です。
【2025年】人類移住の前に前哨基地を設定します。
※前哨基地とは最小限の規模で設置される研究などのための施設です。
6つの居住用ユニットは火星の前哨基地から10キロの地点に到着予定。
ローバーはトレーラーを使用して最初の生命維持装置を正しい場所へ起き、生命維持装置の太陽電池パネルを展開。
ローバーはこの展開した太陽電池によってローバー自身のバッテリー充電も使用できるようになり、更に効率的な作業を行うことが出来るようになります。
ローバーは他のすべてのユニットの太陽電池パネルを展開します。
生命維持装置は水・空気・電気などを運ぶことが出来、ホースによって生体ユニットに接続されます。
これらが接続されると環境制御・生命支援システム(ECLSS)が有効になります。
ECLSSは火星の土や氷から水を抽出することが出来ます。
またその水の一部は酸素を製造するために使用されます。
最初の乗組員が居住生活出来るようにするための水3000リットル、酸素240キロを作ります。
【2026年】火星移住計画を開始
2026年には火星トランジット車両(MTV)が地球軌道に打ち上げられます。
※火星トランジットとは火星へ行くための中継機です。
トランジットに火星着陸船をドッキングさせ向かいます。
次に最初の火星移住者(宇宙飛行士)の乗組員は地球軌道上に打ち上げ火星へ向かいます。
【2027年】最初の宇宙飛行士が火星に着陸
着陸船によって最初の宇宙飛行士は火星に着陸する。
この着陸船は事前に8回の訓練を受けたものと同じもの。
稼いでの順応を済ませた後、太陽パネルの展開、食料生産ユニットとをつなぐ通路などの設置等も行う。
最初の飛行士が到着した数週間後に2番目の宇宙飛行士の為の貨物が送られ最初の飛行士はそれらも設置する。
最初の宇宙飛行士の責任は非常に大きく決して任務を破棄することが出来ない。
極めて重要な立場となる。
【2028年】第2の宇宙飛行士が出発
第2の宇宙飛行士は2028年に地球を出発
2029年に第2の宇宙飛行士が火星に到着し、第3の宇宙飛行士の為の貨物を展開する。
このプロセスが今後第3、第4と同じように続く。
まとめ
現段階ではここまでの流れがmars one(マーズワン)から公開されています。
※公式ページを英訳したものなのですが、大体内容は合っていると思われます。
非常に綿密な計画案が公式ホームページに掲載されています。
計画の感想としては、最初に送られる宇宙飛行士チームの負担がエグいw
それと、ローバーがこれほどの仕事を行えるのかという驚きです。
約10年後くらいには人類が火星に到着する日が本当に来るかもしれません。
それを考えるだけでワクワクしますね。
この火星移住計画には「本当に出来るのか?」と疑念を抱く人もいるようです。
本当に火星移住計画が実現するかどうかは未だ分かりませんが、この火星移住計画を本当に実現させようと取組み奔走する人が居るというだけでも筆者的にはうれしい!
そして、更にこの火星移住計画に応募した人は全世界で20万人も居たという事実。
しかもこの火星移住計画には帰還の任務は計画に含まれていない片道切符。
つまり、火星に到着してしまえば、恐らくではあるが、二度と地球に戻ってくることが出来ないのです。
20万人の内、本当に本気で応募した人は大幅に削られるかと思われますが、それでも火星に夢を見る人がこれだけ居るという事実も筆者的に嬉しい!w
今後、このmars one火星移住計画がうまくいくことを願い、また、新しい、画期的な情報が公開されれば当ブログでも取り上げていきたいと思っております。
marsone火星移住計画の公式ページはこちら