東洋医学では水毒症という症状が有ります。
これは水分を摂り過ぎることで起こる身体の不調症状の事を言います。
基本的に人の1日の水分摂取量は2リットルまでが適切と言われていますが、飲み会などに行くと日常生活での水分量を含め簡単に2リットルを超えてしまします。
また、最近では水分を摂る事が美容に良いとも言われており、近年、東洋医学でいう水毒症の方が増えているらしいのです。
今回はその水毒症を掘り下げてご紹介したいと思います。
水毒症の症状とは
水毒症は体に過剰の水分を摂取することで、腎臓が処理できる量をオーバーすると体内に水分が溜まり、結果的に血液中のナトリウム濃度が低下する低ナトリウム血症を引き起こしてしまいます。
また、細胞にも余った水分が渡ると浸透圧の影響で、細胞が水で膨張し細胞破壊や・死滅することもあるそうです。
脳細胞はそれらの影響を受けやすく水分過剰摂取は精神系のトラブルを引き起こしやすいそうです。
具体的な症状は
喉がすぐ渇く
頭痛
めまい
痙攣
疲労感やだるさ
胃や腸の機能低下
下腹部がぽっこりしている
下半身がむくみやすい
下まぶたのたるみ
偏頭痛やくしゃみ、鼻水
等です。
水分摂取し過ぎの次の日や、飲み会の次の日などにこれらの症状が出る場合、二日酔いもあるかと思いますが、水毒症の症状の可能性も有ります。
お酒を飲んでいないにもかかわらず上記の症状が出る方は水毒症の可能性が考えられるようです。
要は、尿で排出される量よりはるかに多い水分を摂取すると症状が出やすくなるため、腎臓機能の影響が大きいようです。
筆者には思い当たる水毒症状がいくつも
上記を調べていると筆者にもかなり思い当たる症状がいくつも有りました。
かなり飲み過ぎた次の日の寝起きなどは、胃の気持ち悪さと痙攣が結構ひどい場合が多い。
おそらくお酒の飲み過ぎで水分過多となり血中のナトリウム濃度が低下しているためだと思われます。
単に二日酔いの症状かと思っていましたが、調べていく内に水毒症の可能性が高いなと思えました。
ビール腹も水毒症の症状の1つ
飲み過ぎて下腹部がぽっこり出てしまう状態をビール腹といいますが、実はこのビール腹は水毒症の1つの症状です。
確かにお酒やつまみなどのカロリー過多で単純に脂肪が付いていたという可能性もありますが、水太りなどの水毒症の1つの症状であることが多いです。
※ちなみに筆者は最近禁酒ダイエットを行いましたが、これによって1ヶ月くらいでビール腹が解消されました。
皮下脂肪・内臓脂肪も減少し、かなり効果を実感しています。
個人的な憶測ですが、脂肪が落ちたのは水分摂取量が減ったからではないか。という感覚があります。
美意識が高い女性は水毒に要注意
最近は水分を摂ると美容に良いという話題が多いですが、水分とりすぎには要注意です。
特に下半身太りになった方。下半身がむくみやすいかた。下顎の肉がたるんでしまう方は水分のとりすぎの可能性があります。
水毒症の可能性が有るという訳です。
また、下腹部がぽっこり出ている方などはいわゆる水太りの可能性も有りますので、ダイエットの為に水分を摂るという考えで水を飲み過ぎるのは要注意です。
水毒症の予防法
水をこまめに摂取する事
→一度に大量の水分を摂取することは胃液を薄め胃腸に負担をかけることにつながってしまいます。
冷たすぎる水を避ける
→内臓を冷やし過ぎることは胃腸の機能低下に繋がります。常温か温めの水分を摂取するように
運動・マッサージを心がける
→ストレッチなど軽い運動で血液の流れを良くする事。
シャワーだけで済ませずに湯船に浸かる
→身体をしっかりと温め、汗をかく事も大切です。
真水ではなくスポンサードリンクなどを
→スポンサードリンクの飲み過ぎは糖分過多になる恐れもありますが、真水ばかりを飲むことも良くありません。要は、適度に塩分や糖分などミネラルを摂取することが重要です。
適量は飲みたい量
ちなみに適量は、飲みたい量だけ飲む事が適量です。
人間は体内水分量を調節するために「喉が渇く。水分を欲する」という生理現象が有ります。
その水分欲求に合わせて飲みたい分だけ飲む事が大切なようです。
1日2リットルと決めてしまうと飲みたくない水まで摂取すると大抵、水っ腹になりますよね。
井の中がタプタプして気分が悪くなると重いますが、それはやはり良くないですし、当然水毒症の引き金になります。
また、水分は食物からも摂取しているため、夏場で運動するわけでもないのに食事とは別に真水を2リットルは多い可能性がやはり高い。
適度な水分。自分が生理現象で欲する欲求にしたがって飲んでみると、実は自分が水毒症だったということに気づくかもしません。
一度水の飲み方を考えてみてはいかがでしょうか?